言葉のセンス
おばあちゃんの面会。
ノブコ(母)と連絡が取れなかったものの、母も通院の日なので病院に行ってみると、ちょうどおばあちゃんの車椅子を押すノブコと遭遇。
天気が良かったので散歩に連れて行こうと思っていたらしい。
それを遠めで見て、いろんな意味でまぶしく感じた。他にも人はたくさんいたけど、すぐに目に入って、写真のように焼きついた。そういう瞬間って結構ある。そういう時にやり過ごさないで、しっかりいろんな気持ちをかみ締めたいと思う。
年老いた祖母の車椅子を押す母、こんな日が来ることは頭で分かっていても、実際、なかなか理解できなかっただろうな。母も複雑な気持ちでいるだろうな。かわいそうって気持ちとは違うんだけど、なんだか切ない。
どうにもならないことは、もう切り替えて、楽しむしかない。どう考えても仕方ないから。
ノブコも楽観的だから悩んではいないだろうけどね~。
3人で外を散歩、リポDを一緒に飲んだり(笑)、
その後は喫茶店で、いつものチーズケーキをペロリと食べるおばあちゃん。
祖母:「あらま~、またみずみずしいの着て~。」
み、みずみずしい?!c(>ω<)ゞ
若いってこと?色が青いから?
どっちにしても褒められてるっぽい。
私:「みずみずしい?ありがとう♪」
なんていうか、こういう時に、おばあちゃんの言葉のセンスには脱帽。
かわいいし、おもしろい。
リハビリにも立会い、今日はバーを往復2回もしてくれた。
途中で嫌がり先生に「どうかご勘弁を~。」という一幕も。
吹き出しちゃった。いちいちかわいい。
寝たきり一直線かと思いきや、緩やかに上昇しているようにも思える。
老人性の乾燥肌で、ポロポロした皮膚がむけてくる。上履きにも溜まっちゃうんだよねぇ。とにかく行ったときには見える範囲しか出来ないけど、ウェットティッシュで拭いてから、ニベアを塗ってあげる。「いい匂いがするでしょ~?」と匂いをかがせる。刺激、刺激。
それにしても、おばあちゃんの隣のベッドに寝ている方、なぜか私の名前を覚えている。
話をしてみると認知がかなり進んでいるのがわかるんだけど、私が来ると「○○○(私)さぁーん」と大声で私を呼ぶ。なぜ??なんで知ってる??
以前おばあちゃんが私をそう呼ぶのを聞いていたからだとしても、きちんと私が来たことをわかって呼んでいるのだろうか・・・。偶然なのだろうか。
うちのおばあちゃんとその日食べたチーズケーキの話をしていても、突然、隣のベッドから「オレにもくれ!」と叫びだす。「そうだよね、ごめんね。」と答えるものの、きちんと会話の内容が分かってるし、耳もいい。
おばあちゃんのところにいくと、いろいろ発見があって楽しい。
私:「また来週来るからね」といつものようにパワーを込めて手を握る。
祖母:「いつも悪いねぇ。」
私:「おばあちゃんといるとこっちが元気をもらえるから楽しみなんだよ。」
祖母:「それはよかった。」と首をすくめて笑う祖母。かわいい。
何度も手を振ってから背を向けると、大きな声で「さよなら」ともう一度呼びかけて手を振っているおばあちゃん。いつも帰り際は、なんともいえない思いで胸が一杯になる。
愛おしい時間ってのは、こういうことだな。
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